こんにちは
はり・きゅう・マッサージ院　翔です(o^―^o)ﾆｺ
　
今回は、コロナの影響で様々な商品に書かれている、菌に対する用語を解説していきます。
　
　

・滅菌
一般の薬剤にはなかなか書かれることはない用語ですが、では、この滅菌とはどういう用語なのでしょうか？
日本薬局方では「微生物の生存する確率が 100万分の1以下になること」と定義されています。
良い菌と悪い菌関係なく、存在する菌のほとんどを滅ぼす方法です。
まれに、「減菌」と勘違いされることがありますが、「減らす」ではなく「滅ぼす」です
　
・消毒
コロナが流行る前から聞くことは多い用語です。では、どういった意味なのでしょうか？
「病原性微生物を、害の無い程度まで減らしたり、あるいは感染力を失わせたりして、毒性を無力化させること」をいいます。
殺菌消毒という言葉もよく聞きますが、殺菌と消毒は別物で、消毒の中に殺菌が含まれ、殺菌以外にも消毒の方法はたくさんあります。
　
・殺菌
これは文字通り「菌を殺す」ことを言います。ただ、どのくらい殺すかは定義されていないので、「一部の菌を殺しただけ」でも殺菌になります。
なので、その有効性を保証するものではありません。
　
・除菌
これは一般の薬剤でもよく使われる用語ですが、いったいどこまでを除菌と言うのでしょうか？
「手を水で洗い手指に付着している菌を取り除くこと」や、
「物に付着している菌をふき取りにより取り除くこと」、
「ろ過などにより液体中の菌を取り除くこと」など
すごく範囲の広いものをいいます。
そして、除菌は学術的な用語ではなく、商業用語ですので、各工業会がそれぞれの基準で除菌を行っています。
　
・抗菌
これもまた一般的によく聞きますが、どういった意味なのでしょうか？
「細菌の増殖を阻止する（抑制する）こと」をいい、菌を殺したり減らしたりするのではなく、繁殖して増えることを阻止するものです。
抗菌も商業用語で、SIAA（抗菌製品技術協議会）や日本衛生材料工業連合会など様々な業界の自主基準で定まっています。
　
　
さて、ここまで各用語の意味を解説していきました。
皆さんは、どこまで知っておられましたか？
　
菌と聞くと「汚い」「悪者」と考える人もいますが、菌は人間にいい効果を与えてくれるものもいれば、悪い効果を与えるものもいます。
ほとんどの菌が人間には無害で、免疫が落ちたときに悪さをしてしまうことがあります。
なので、身の回りの菌とうまくやっていけるように、自分の免疫力を高め、身体に入ってきたときに悪さされないようにしておきましょう(^▽^)/
　
・滅菌
　
行き過ぎた消毒は、アレルギーのリスクを上げたり、肌荒れ、ニキビなど、むしろ悪影響が出てきますので、ご注意ください。